「社会」へ飛び立った若者
ひとりで飛び続けることは難しい
希望を失わないため一緒に支えてください

自立援助ホームから社会へ飛び立つ若者
様々な困難を抱えながらも何とか飛び立つ準備をし精一杯羽ばたいていく
家族の支援もなく孤独な若者は、時には風に煽られ、敵に襲われ、地に落ちてしまう
再び1人で飛び立つことは極めて難しい
全国自立援助ホーム協議会は社会に飛び立った若者も支え続ける活動をしています
あなたも一緒に支えてください

寄付をする

若者たちを支える自立援助ホーム

自立援助ホームとは

虐待・貧困・非行など、なんらかの理由で家庭や施設にいられなくなり、「働かざるを得なくなった」15歳から20歳(状況によっては22歳)までの若者たちが入居し、生活をする場所です。「働かざるを得なくなった」という意味は、本人に十分な意欲と能力が備わっているか否かにかかわらず、家族も含め他の援助を受けることが出来なくなり、「すぐにでも自分が働いて生計を立てるしかない」状況を指します。しかし、15歳から20歳前後の彼らの多くは、就労意欲や能力面、精神面でもまだまだ未熟で、自分だけの力で衣食住を満たし生活できる状況にあるとは言いがたいのが現状です。このような「働かざるを得なくなった」彼らに、スタッフが起居をともにして、生活、就労、就学、メンタル、あらゆる面から援助を行うのが自立援助ホームです。

入居する若者たち

平成30年度厚労省児童養護施設入所児童等調査より

ホームに入居する70%以上の若者が被虐待経験があり、心の奥底に大人や社会への不信感を持ち、人と関わることを苦手としています。愛情を受け大切にされてきた経験が少ないことから自己肯定感が低く、物事をネガティブに捉え、生きることにも消極的になっている場合も多いのです。さらに約46%の入居者は、知的障害や発達障害、精神障害等なんらかの障害を抱え、社会に適応できず、生きづらさを感じています。

援助方法として

    こうした彼らのありのままの姿を受け入れ、彼らが自立に向けて意欲的になれるまで、家庭的で安心安全な、あたり前の生活をともに過ごします。彼らのこれからの生き方を一緒に考え、彼らが選ぶまで待ち、選んだ決断を尊重し応援します。このような彼らの主体性を保障した関わりを基本として、たとえ失敗してもそこから学び、再び一緒に考え決断を待つ、これを繰り返します。失敗しても戻れる安全基地がありさえすれば、彼らは少しずつでも前に進むことが出来るのです。このようにして彼らは自立に向け少しずつ進んでいきます。

自立援助ホームを退居してからが本当の闘いの始まり

自立援助ホームを利用できるのは、長くても20歳(状況によっては22歳)までです。限られた時間の中で、スタッフは彼らと起居をともにし、良き大人のモデルとして信頼関係を育む関わりを繰り返すことで、人間不信を払拭し、自己肯定感の向上、生活スキルの獲得、人に頼り感謝すること、自己コントロール力等を養います。本来ならば家庭で愛情を受けて育ち、長い時間をかけて培われる生きる力を、少しでも取り戻せるように援助します。そして、彼らは不完全ながらも次のステップへの準備を整え、自立を決断し、新たな人生に希望を持って社会に飛び立ちます。

ホームを退居してからが本当の闘い、誰かが気にかけ声をかけてくれたホームとは違い孤独な生活。気軽に悩みや愚痴を話せる相手もおらず、不安や寂しさに押し潰されそうになります。そのような状況の中でも懸命に働き、それでも常にギリギリのところで生きている彼らは、ちょっとした躓きで生活が危うくなります。ピンチの時に助けてくれる誰かが居れば、立て直すことが出来るでしょう。新たな人生に希望をもって飛び立った彼ら、頼れる家族が居ない彼らを、私たちと一緒に支えてください。

退居した若者たちが抱える様々な困難

平成30年度厚労省児童養護施設入所児童等調査より

18歳以下で自立を選択する退居者が62%。経済的・精神的にも未熟で自立生活には多くの困難があります。

最終学歴が中学卒の者が60%以上、正規雇用者が17%となっており、就職先は限られ正規雇用は難しく、低待遇で就労継続自体が困難で、生活は常にギリギリで不安定です。

被虐待経験がある者は70%以上、人に対する不信感や恐怖心が根にあり、人間関係の構築が苦手で、職場でもコミュニケーションが上手く取れず孤立しがちで、上司に注意されただけで出社が難しくなってしまう者もいます。自己肯定感の低さから自信が持てず、少しのミスでも自分には向いていない、周りに迷惑がかかるという考えに至り、簡単に職を辞してしまう事も少なくありません。虐待から生きのびてきた、いわゆる虐待サバイバーの彼ら、月日が経ち大人になってもその傷は癒えることはありません。

何らかの障がいがある、または疑われる退居者が自身の障がいを受け入れられない、やりたい職種があるなど、障がい者雇用を選択しないことはよくあります。一般就労を希望しそれに就いた場合、その職場は本人の特性を理解・配慮しない対応になることが多く、仕事が上手くいかず人間関係も悪化、ストレスを抱え離職せざるを得ない状況になってしまいます。

そして、頼れる家族のいない彼らは共通して常に寂しさと闘っています。優しく近づいてくる人がいれば、その人が良い人間でなくても依存関係に陥りやすく、利用されたり搾取されたり何らかの被害にあうこともあります。寂しさや辛さ、トラブル等のストレスから精神的に不安定になり、部屋から出られなくなったり、人を避けたり、通院が必要となる場合もあります。

 

退居者支援のための「青少年自立援助資金貸付事業」

私たち自立援助ホームは、社会に飛び立ち、様々な困難を抱えながらも、懸命に生きる退居者に対して、彼らから関係を断ち切らない限り、継続して支え続けます。全国自立援助ホーム協議会では、各ホームが行う退居者支援のサポートを行っています。

彼らの生活状況は厳しく、低賃金で貯蓄もできず、常にギリギリの暮らしをしています。このような状況の中、怪我や病気、精神的不調、仕事の減少、転職、引っ越し、妊娠、事故、金銭トラブル等、収入が途絶えたり想定外の出費が発生するととたんに生活が圧迫され破綻に向かいます。
このようなSOSに応えるための公的な金銭的支援は希薄で、状況によっては受けられないことも多く、申請にも時間がかかります。時間がかかりすぎてしまうと彼らの生活は耐えきれず、破綻します。自力での生活を継続するための費用、例えば携帯電話料金、家賃、水光熱費、転居費用、バイクや車の維持修理費用、通院費用、トラブル解決費等、タイムリーな金銭的支援を行えば、生活をスムーズに立て直せるケースが多くあり、これまでホーム長やスタッフが自己資金を投入してきました。しかし、これには限界があり、充分な支援が行えませんでした。
  そこで、やむを得ない理由で生活が苦しくなり貯蓄もなく、緊急的に資金が必要となった退居者を対象に、無利息で返済期限のない形で10万円を限度に貸し付け、生活を立て直し、再スタートを応援するための事業「青少年自立援助資金貸付事業」を2021年度より創設いたしました。

支援を受けた若者たちからの感謝の言葉

2020年にbytedance株式会社の協力を得て生活に困窮している退居者への緊急支援を行いました。支援を受けた若者たちと、彼らの支援を行うホームスタッフから届いたの感謝の言葉です。

Aさん

支援金のおかげで滞納していた家賃、光熱費を支払うことができました。気持ちも前向きになり、今後は安定した生活を送るために頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

ホームスタッフ

ホームスタッフより

この度は退居者の支援をいただきまして、ありがとうございました。当ホーム入居時から熱心かつ実直に就労しておりましたが、ホーム退居後に労働契約期間が終了し、アルバイトでは家賃、水道光熱費が支払えず、生活困窮の相談を受けておりました。今回の支援金により滞納も解消し、就労継続して生活することができております。重ねて御礼申し上げます。

Bさん

この度は支援いただきありがとうございました。支援金のおかげで月々の生活費及び各種支払いを済ませることができました。コロナウィルス感染収束後は、以前の仕事量と収入を目標にし、少しでも支援金の返済ができるよう努めたいと思います。

ホームスタッフ

ホームスタッフより

ホームを出て一人暮らしをしながら、イベントの裏方の仕事を頑張ってきました。コロナウィルスの影響で仕事が無くなってしまいましたが、必死で仕事を探し働いてきました。ホームに生活費を借りに来ることもありましたが、しっかり返済に来る真面目な子です。やっと少しずつ仕事も入りつつあるので、見守っていきたいと思います。この度はありがとうございました。

Cさん

人間関係の悪化や体調不良が原因で退職を余儀なくされました。収入が途絶え、家賃や携帯電話料金の支払いが滞り、間もなく退去、使用停止といったところまで追い込まれていました。一日も早く就業できるよう就職活動を行っておりましたが、就職の目途が立たず、貯えも尽き半ば諦めておりました。今回の支援金をきっかけに気持ちを引き締め、少しずつ生活を立て直していきます。本当にありがとうございました。

ホームスタッフ

ホームスタッフより

この度は誠にありがとうございました。力もあり社会で活躍できる素養はある子なのですが、養育の中での人間不信から人間関係が上手く築けないところがあります。この支援金をいただいた事が、彼の心が変容する契機になると思いました。人が互いに助け合い、また次の世代を支える社会を作る事の大切さを話すと、彼は深く頷いていました。
本当に彼の人生に関わり、ご支援をいただきまして、厚く、厚く御礼申し上げます。

Dさん

家賃、税金の支払いにとても助かります。ありがとうございます。

ホームスタッフ

ホームスタッフより

この度は、ホーム退居者のご支援をいただき誠にありがとうございました。真面目に仕事をし、落ち着いた生活をしている彼ですが、新型コロナウィルスの影響などで収入が減少し心配しておりました。このご支援で今後、どうするか考える時間がとれればより良い選択ができると思います。

Eさん

この度はご支援ありがとうございました。止まってしまった携帯電話の支払いや家賃、光熱費に使わせていただきました。

ホームスタッフ

ホームスタッフより

この度はご支援いただきありがとうございました。フリーランスで働いており、事故の後遺症とコロナウィルスの影響で収入が減少し、医療費などの出費が増えておりましたので、この支援を受け第1歩を踏み出せたと思います。今後も彼のサポートを続けて行きたいと思います。本当にありがとうございました。

Fさん

ご支援金は入院費用と家賃に活用させていただきました。ありがとうございます。高校卒業に向けて頑張りたいと思います。

ホームスタッフ

ホームスタッフより

この度は退居者へのご支援をいただき、誠にありがとうございました。減収と予定外の出費が重なり、生活が不安定になっておりましたが、ご支援金を活用させていただき立て直しを図ります。改めて高校卒業という目標確認をし、今後も必要なサポートを継続して応援していきます。

Gさん

今回、生活がキツイ中、助けていただいて本当にありがとうございます。滞納している家賃、ガス代、水道代の支払いをしたいと思います。これからはちゃんとした生活を送れるよう頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございます。

ホームスタッフ

ホームスタッフより

この度は退居者のご支援をいただきまして、ありがとうございます。ホーム入居時から熱心かつ実直に就労し、生活態度も問題ありませんでしたが労働契約が終了し、アルバイトだけでは家賃と水道光熱費等の滞納が続き生活が困窮している、と相談を受けているところでした。今回のご支援を受け、料金の滞納等なく現在は就労を継続して生活することができています。重ねて御礼申し上げます。

よくある質問

Q
税制優遇は受けられますか?
当団体は寄付控除対象団体ではありません。ご寄付にあたっては、税制上の優遇措置が受けられないことをご了承願います。
Q
寄付の方法はどのようなものがありますか?
クレジット決済、または銀行振込が選べます。
クレジットカードは、VISA、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Clubの5種類のカードで決済できます。
Q
領収書は発行してもらえますか?
はい、発行できます。寄付決済時に領収書発行についての確認欄がありますので、「PDFでメール送付・指定住所に送付・不要」のいずれかが選べます。
Q
法人として支援を検討しています。個別に相談はできますか?
はい、担当者がご対応いたします。こちらからお問い合わせください。
Q
毎月の継続寄付は申し込めますか?
現在、都度寄付のみの対応となっております。
Q
匿名で寄付したいのですが可能ですか?
可能です。寄付決済時にお客様情報を入力して頂きますが、お名前や電話番号、住所は空欄でも決済可能です。
Q
寄付はいくらから可能ですか?
こちらのサイト経由の場合、1000円から寄付が可能です。 サイトを通さず寄付したい場合は、銀行振込でのみ寄付が出来ます。下記の口座にお振込みいただき、事務局までご連絡頂けると幸いです。 三井住友銀行 上前津支店 普通 7305863
全国自立援助ホーム協議会 事務局 恒松大輔
「青少年自立援助資金貸付事業」は寄付金によって成り立ちます

皆様からのご寄付を必要としています

虐待を受けた子どもたち、家庭を失った子どもたち
つらい過去を乗り越え、自分の力で生きていこうとしています
どうか、ご支援をお願いいたします。

寄付を頂いた方には

個人の方

ご了承いただければ、青少年自立援助資金貸付事業運営報告書へお名前を掲載させていただきます。
ご寄付を頂いた年度の「青少年自立援助資金貸付事業運営報告書」をメールにて送付いたします。

企業の方

ご了承いただければ、当ホームページで授与の記事を掲載をさせていただきます。
ご了承いただければ、青少年自立援助資金貸付事業運営報告書へお名前を掲載させていただきます。
ご寄付を頂いた年度の青少年自立援助資金貸付事業運営報告書をメールにて送付いたします。

※当団体は寄付控除対象団体ではありません。ご寄付にあたっては、税制上の優遇措置が受けられないことをご了承願います。

寄附について、寄附以外の支援について、
その他については、事務局にお問い合わせください。